1. HOME >
  2. ブログ >
  3. ねこちゃんにもニキビ!?

ブログ

  • 記事検索
RSS

ねこちゃんにもニキビ!?

こんにちは!
動物看護師の市川です絵文字

突然ですが(いつも突然だな)・・・・、

ねこちゃんの飼い主さーん!
ねこちゃんの顎(アゴ)キレイですかー?!


IMG_3468ハイ、ウーン
☝今回協力してもらうのはあすなろアイドルりんごちゃんです。

りんごちゃんはキレイですね~絵文字絵文字

ねこちゃんの下顎や下唇部が黄色や茶色に変色し、脂っぽくベタついていたり、黒いポツポツが付いていてたりする場合、それは「痤瘡・ざそう」かもしれません。

痤瘡というと難しく聞こえますが、人でいうところの「ニキビ」ですね。
人の「ニキビ」というと、青春のシンボルですが、ねこちゃんに青春は関係ありません(笑)
ねこちゃんの痤瘡は全ての年齢で発生し、性別・品種による差もありません。

ねこちゃんの皮膚には大きく分けて二つの分泌腺が分布されています。
一つは汗腺。
汗腺は肉球部分だけ汗を分泌することができます。たまに診察台でぬれたようなねこちゃんの足跡がついているのは、ストレスから肉球が汗をかいてるからなんですね。ドキドキさせてごめんよ~絵文字絵文字

もう一つは皮脂腺です
ねこちゃんでは特に下顎・下唇部・目と耳の間・尾の付け根に多くの皮脂腺が分布されています。
飼い主さんに体を擦り付けてきたり、家具に擦り付けているのはマーキングのために皮脂腺から出る脂性物質を付着させるためです。
痤瘡は、この皮脂による過剰な分泌や角質の詰まりが原因となります。

痤瘡が見られる子は、
①グルーミングをあまりしない
②フードや水を入れる容器が汚れている
③アレルギー 
④免疫機能・皮膚の角質化の異常
⑤ストレス
⑥皮膚糸状菌・ニキビダニ・マラセチア感染症の合併症
などが考えられます。
またプラスチック製の食器や玩具に対する接触性の刺激で痤瘡が発生したという報告もあります。

IMG_3471ウウウウウッ
☝記事とは関係なくついでに耳掃除をされるりんごちゃん

ねこちゃん自身は痤瘡があっても不快と感じていない事が多いのですが、細菌や真菌が二次感染すると痒みや痛みが出てきます。
予防としては、症状が軽いうちに洗浄をしてあげたり、定期的にくしでとかしてあげてください。
食器はいつも清潔にし、もしもプラスチックの食器を使用しているのであれば、ステンレスや陶器のものに変えてもらった方がいいかもしれません。


飼い主さんがねこちゃんの身体チェックをしていただき、これは痤瘡かな?と思う事があれば、一度受診してみてくださいね絵文字

IMG_3477アガーーーーッ
☝ついでにお口もチェックされるりんごちゃん 顔!顔!