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誤飲・誤食に気を付けよう!

みな様こんにちは!
動物看護師の市川です絵文字
暑くなり、トリミングでも「全身バリカンでお願いします絵文字」や「短く絵文字」といった言葉をよく聞くようになりました絵文字スッキリしたわんちゃんの姿、とっても可愛いです絵文字

さてさて絵文字
本日のお話しはわんちゃんねこちゃんの「異物摂取」についてです

気を付けていたつもりなのにわんちゃんやねこちゃんが異物を口にしてしまい、
焦ってしまった経験ありませんか?

わんちゃんたちがよく口にしてしまう異物とは、おもちゃ、ボール、ビニール、タオル、紐、竹串、チョコレート、桃や梅干しの種、飼い主さんの服用されているお薬などです。

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☝このわんちゃんはボールペンを壊してしまい、
中のバネを食べてしまいました。


誤飲・誤食したものが消化が可能なものや、排泄が可能なもの、動物に危険のないようなものであればそのまましばらく様子をみます。
もしくは、食べて1~2時間以内であれば異物が胃の中にある可能性があるので、吐き戻すことができるものは催吐処置(お薬を使って嘔吐を誘発し吐き戻させる処置)を行います。

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☝このわんちゃんはビニールの中に入っているおやつを食べようとして、
ビニールごと食べてしまいました。
飼い主さんがすぐに気づいたので、催吐処置を行い無事出てきました。


吐き戻す事ができない形状のもの(先が尖っているもの)や、体に害を与えるような物質であれば緊急の対応(内視鏡や開腹手術)が必要となります。

また、消化できない異物が胃を通過して腸でつまってしまう事を「腸閉塞」といいます。
腸閉塞の三大症状は①嘔吐②腹痛③排便やガスが出なくなることです。
完全につまってしまった場合、これらの症状は急激に悪化するので早急の手術が必要となります。
内視鏡や開腹手術は当然麻酔をかけないといけませんし、術後は食事管理も必要になり、動物の体には大きな負担となります。

このようなことがないように、飼い主さんにはくれぐれもわんちゃんねこちゃんの口に届く所に異物を置かないように気を付けてあげていただきたいです絵文字
また、口にしてしまった時に人の方が大騒ぎすると、わんちゃんは「取り上げられる!」と慌てて飲み込んでしまうことがありますので、落ち着いて別のものと交換するか、わんちゃんには「加えたものを離す」というしつけをしてもらえたら異物摂取の危険からわんちゃんを守ってあげられますよ絵文字